treetreetreeallowのブログ

日常、感じたこと、考えたこと、など、少しずつ発信していきたいと思っています。

脱ぐ上着

もう一昔前のことになるが、とある研修でご一緒したどう見ても先輩という方に、こう言われた。

「脱ぐ上着は持っておいた方がいい。」

社内でステップアップするため、集められた研修でのことである。なぜ役職を目指すのか。たまたま選考にかかったから、職場で順番が来たから、押し出されるように。理由はそれぞれの人があるべき姿を求めて一定期間切磋琢磨する。

責任ある立場に昇れば、それだけ重責を負うのは付き物である。その時に、必要なものということらしい。

「そうですね。」とそのときは返した。確かにあった方が安心だろう。上着を着ておけば、急な雨に濡れても上着を脱いで干せば、体の芯まで冷え切って風邪を引くことも避けられるだろう。

では照り付ける太陽の下ではどうだろうか。きっとUVカットしてくれる。直射日光に肌を曝すリスクを回避してくれるだろう。冬は暖かく、夏は涼しいNASA共同開発の新素材で出来ているとベストだ。

もし、ウールやアクリル100%だったら。上着はないほうが良いこともあるだろう。ウールは兎角水に弱い。暖を取るには最適だが、暑いときには羊も毛は望まない。

要は、最適化であろう。アンテナは高く、先見の明を持って、今日これを着て行くべきか見極めよう。天気予報のレベルでもいい。リサーチしようという意識が大切だ。転ばぬ先の杖は転ばない予防策で、脱ぐ上着は転んだときに痛みが少なくて済む装備といったところか。どう転ぶかを予測して歩く、もしくは歩くかどうかも考える。

期間満了になって、脱ぐ上着を持った修了生は研修所の門をあとにする。其処からが真打ち。腕の見せ所。上着は如何ですか。